お酒を楽しむ人のWEBメディア

info@shuiku.jp

お問合せ

イベント・セミナーレポートアベラワーテイスティングセミナー レポート

アベラワーテイスティングセミナー レポート

 

10月11日(火)、ザ・ペニンシュラ東京において「アベラワー テイスティングセミナー」が開催された。アベラワーは、同月3日よりペルノ・リカール・ジャパン株式会社が日本で再発売したスコットランド・スペイサイドのシングルモルトウイスキー(2008年4月以来)。シーバス・ブラザーズ社のインターナショナルブランドアンバサダー、ダレン・ホージー氏が来日し、「12年」「16年」「18年」「アブーナ」の4アイテムについて語った。

<アベラワーの特徴>

①玉ねぎ型のポットスチルで蒸留することで、フルーティでミディアムボディのスピリッツが生まれる。

②希少なシェリー樽とバーボン樽の2種類を使って熟成(ダブルカスクマチュレーション)することで、フレーバーの完璧なバランスが生まれる。

③ボトルは、アベラワー村の人々が蒸留所に薬瓶などを持参し、ウイスキーを樽から直接入れていたという創業当時の逸話を元にデザインされている。

 

<アベラワー12年 ダブル・カスク マチュアード>

「まずは、スコットランドのマスターブレンダーと同じ方法でテイスティングしてみてください」とダレン氏。色を見て香りを嗅ぎ、ひと口飲んだら少量加水する。スペイサイドならではのりんごの風味があり、リッチなフレーバー。シェリー樽特有の温かい余韻があり、冬の寒い夜にぴったりのウイスキーだ。

●香り

優しくて円やかな香り、りんごのフルーティさ

●味わい

チョコレート、トフィ、シナモン、ジンジャーのバランスのとれたフルーティなアロマと、シェリー樽のキャラクター

●フィニッシュ

甘く、微かにスパイシーな温かい余韻

 

<アベラワー16年 ダブル・カスク マチュアード>

12年と比較すると色が濃く、シェリー樽の比率の高さがわかる。熟成されるほど複雑なフレーバーが出てくるが、同時にスムースでメロウに。12年よりもスパイシーで、加水すると甘いプラムのような味わいが出てくる。

●香り

ナッティ、スパイス、リッチでフローラル、甘いレーズンのフレーバー

●味わい

プラムのフルーティさが混ざったようなスパイシーさ、スムース、フルボディ、オーク

●フィニッシュ

スパイシーでフルーティ、暖かくて長い余韻

 

<アベラワー18年 ダブル・カスク マチュアード>

オレンジやピーチのような香りがあり、12年や16年と比べるとクリーミー。スペイサイドらしい蜂蜜フレーバーがあり、加水するとアプリコットのような甘さが出てくる。18年は、日本初登場のアイテム。

●香り

リッチ、複雑、トフィ、熟した桃とビターオレンジを組み合わせたようなバタースコッチ

●味わい

バランスがよく、アプリコットの柔らかな風味の後に、古い皮やオークのフレーバーを含んだハチミツの味やクリーミーさが続く

●フィニッシュ

クレームブリュレから、微かなオーク香が花開くように、とても長くてバランスのとれた余韻

 

<アベラワー アブーナ>

ゲール語で「起源」を意味するアブーナ。厳選したスパニッシュオークのオロロソ・シェリー樽で熟成し、カスクストレングスでボトリングすることで色の濃い、ラグジュアリーでパワフルなウイスキーになっている。19世紀の創業当時と、同じ製法で造られている。

※カスクストレングスのため、バッチナンバー毎に度数が異なる。今回はバッチ56番/61.2%。

●香り

様々なスパイス、プラリネ、スパイスオレンジ、リッチで深みのあるオロロソ・シェリーの香り

●味わい

オレンジ、ブラックチェリー、ドライフルーツ、ジンジャー、ダークビターチョコレート、 シェリー、オーク、フルボディでクリーミー

●フィニッシュ

強くて深い、エキゾチックなスパイスのビタースウィートさ、ダークチョコレート、オーク

 

 

関連記事