Vol.25 BAR RAGE AOYAMA  一守邦泰さん

登場カクテル「柿とほうじ茶のマティーニ」「キウイのモスコー・ミュール」

登場人物

【味香】バー初心者の20代。好奇心が人一倍強く、次々にバーの扉を開けていく。お酒は強いほう。

 

味香)(あれっ、どこかで見たような店内……)こんばんは~。

一守邦泰さん(以下、一守)こんばんは。

味香)フルーツのディスプレイが素敵ですね。(ショーケースに書いてある字を読んで)グレイグース?

一守)フランス産のプレミアム・ウォッカです。これをベースにフルーツカクテルをお作りすることが多いですね。今ですと、柿、イチゴ、金柑、キウイなどがお勧めです。

味香)柿のカクテルって、飲んだことないなぁ。

一守)ウイスキーベースで山椒風味を効かせたオールド・ファッションド、グレイグースをベースにほうじ茶を合わせたマティーニがあります。

味香)グレイグースを使うほうでお願いします。あと、おつまみというか、軽く食べられるものはありますか? あんまり食べるとお酒が入っていかないし、でもお昼を食べ損ねちゃって。

一守)お茶漬け感覚で食べられる「和風の昆布出汁カレー」がありますよ。ご注文頂いてからご飯を炊くので、20分ほどお時間がかかってしまいますが。

味香)大丈夫です。飲んで待ってますね。

<一守さんがカクテルメイキング。ほうじ茶、シナモンチップ、湯をエアロプレスに入れて蒸らし、抽出する。バルサミコ酢をバーナーで炙ってほうじ茶をリムドする。柿を潰して、ウォッカ、抽出した液体、オレンジ・ジュース、シロップを加える。氷を入れてシェイクし、カクテル・グラスに漉しながら注ぐ>

味香)柿とほうじ茶ってどんな感じだろうって思ってたけど、合いますね。最初に使っていたのは、何ですか?

一守)「エアロプレス」です。空気の力を利用してコーヒーを抽出する器具ですが、カクテルにも使えますよ。

味香)シェーカーも、普通のものと違いますよね。時々見かけて気になっていて。

一守)「ボストンシェーカー」と言って、欧米でメジャーなシェーカーです。日本では3ピースのシェーカーが知られていますよね。材料と氷を入れるボディ、氷を受けて漉すストレーナー、蓋のトップと3つに分かれていますが、ボストンシェーカーは2ピース。僕はこちらの透明なパイントグラスで材料を潰して、金属製のティンのほうに氷を入れて振りますが、逆の人もいるかもしれませんね。容量が大きいので、よりフレッシュフルーツの香りが立ちますし、まろやかな味に仕上がります。

味香)もしかして、グラスも大きいですか?

一守)日本での一般的なカクテルの仕上がりに比べると量が多いので、グラスも大きいです。

味香)そっか、ストレーナーが付いていないから最後に漉してたんですね。

一守)ストレーナーにもいろいろな種類があって、カクテルによって使い分けています。

味香)網が二重になっているものも見ました。

一守)「バーズネスト」ですね。あれは、料理で使われていたバーズネストフライヤーが元なんですよ。じゃがいもを薄く切ったものや、小麦粉で作った皮を網の間に挟んで揚げると鳥の巣(バーズネスト)のような形の食べられる器ができるという。揚げ物用なのでハンドルが長かったのですが、バー向けに短くなっています。あっ、カレーができました。

味香)具が……ない!

一守)スパイスと出汁で召し上がって頂くカレーです。具が入っていないので、サラサラ~っと入っていきますよ。お米は宮崎県産の「ヒノヒカリ」です。

味香)お茶漬け感覚っていうのがわかりました。面白いなぁ~。これに合うカクテルをお任せしたいです。

一守)生姜や紫蘇、山椒は苦手ではないですか?

味香)はい。

一守)かしこまりました。

<一守さんがカクテルメイキング。すり鉢に生姜、穂紫蘇、山椒の実を入れて、すりこぎで擂る。ウォッカ、シロップ、ライム・ジュースを加えて、すりこぎで混ぜる。キウイをペストルで潰し、すり鉢の中身を漉しながら加える。氷を入れてシェイクし、陶器マグに注ぐ。クラッシュド・アイスを加えて、バー・スプーンで混ぜる。ソーダを注いで軽くステアし、ガーニッシュとストロー2本を飾る>

一守)キウイのモスコー・ミュールです。グレイグースをベースに、生姜と穂紫蘇、山椒の実を加えました。

味香)和風モスコー・ミュールですね。

一守)キウイがいいアクセントになっていると思います。

味香)ほかに、キウイはどんなカクテルになりますか?

一守)キウイと山葵も意外と合いますよ。

味香)えぇっ、山葵! 考えてみたら、日本の素材ってスパイシーなものが多いですよね。……モスコー・ミュールを飲んでたら思い出しました。お店に入ったときから、どこかで見かけたような光景だなぁって。西麻布のバー「嵐」に似ていますよね。

一守)よく気づかれましたね。RAGEグループの代表・北添智之の出身バーなんです。

味香)偶然、そちらでもモスコー・ミュールを飲んだので。グループっていうことは、何店舗か展開されているんですか?

一守)銀座に2店舗と大阪、羽田空港にもあります。

味香)羽田空港で飲んだ後に空を飛べるっていいなぁ。旅行しなくても、ふらっと行ってみたいかも。

一守)それが、国際線ターミナルの中に入っているんですよ。日本のお酒をコンセプトに、国産ウイスキーやビール、ワイン、焼酎が置いてあります。24時間営業ですし、海外旅行をされる際には是非お立ち寄りくださいね。

味香)海外旅行、したいなぁ。

一守)北添が、シンガポールで「Orgo Bar & Restaurant」という店も営んでいます。

味香)シンガポールといえば、シンガポール・スリングを飲みに行きたいです。もし行けたら、そちらのお店にもお邪魔してみますね。

BAR RAGE AOYAMA      一守邦泰さん
東京都港区南青山7-13-13 BULLS3F
03-5467-3977
19:00~Midnight(日・祝~02:00)
無休
チャージなし、サービス料 15%
席数 40
カクテル 1,400円~、ウイスキー 1,400円~(税抜)

本日のお会計
柿とほうじ茶のマティーニ 1,700円
キウイのジャパニーズ・モスコー・ミュール 1,700円
和風の昆布出汁カレー 1,300円
計 5,830円

SNS