Vol.29 Albion’s bar 高木智秀さん

登場カクテル「スプモーニ」「アイリッシュコーヒー」

登場人物

【味香】バー初心者の20代。好奇心が人一倍強く、次々にバーの扉を開けていく。お酒は強いほう。

 

高木智秀さん(以下、高木)次はウイスキーのオン・ザ・ロックですね。オールドボトルになりますが、宜しいですか?

客A)いいですよ。たまにはストレートじゃなく、ロックで飲みたくて。

高木)「ベル20年」はいかがでしょう? 1970年代流通のものです。まろやかですし、ロックにしても美味しいですよ。

客A)それでお願いします。

味香)こんばんは。

高木)いらっしゃいませ。

味香)こちらでいいですか?

高木)はい、どうぞ。

味香)カウンターが3つあるみたいで面白いですね。

高木)建物の構造上、このようになっています。僕も最初はちょっと変わっているなぁと思っていましたが、今は気に入っています。

味香)商店街を通ってきたんですけど、お惣菜とか安くてびっくりしました。

高木)十条銀座は、東京の三大銀座商店街のひとつと言われています。

味香)ずっとアーケードだから、雨の日でも賑わいそうですね。……ええと、甘くないロングカクテルを頂けますか?

高木)炭酸は苦手ではないですか?

味香)大丈夫です。

<高木さんがカクテルメイキング。マルティーニ ビターとグレープフルーツ・ジュースをシェイクする。氷を入れたタンブラーにトニックウォーターを注ぎ、シェイクしたものを加える>

高木)「スプモーニ」をお作りしました。

味香)ついこの間、そのカクテルの名前を聞いたところです。ん~、美味しい!

高木)本来はカンパリですが、僕のスプモーニはマルティーニ ビターがベースになっています。作りかたもビルドではなく、シェイクで。実は僕が大好きなカクテルで、一番スプモーニを飲んでいるバーテンダーだと自負しています。

味香)彼方此方で飲み歩いて、研究されたんですね。

高木)ですから、よくお勧めしますよ。ベースをラムに変えた「ソルクバーノ」も。

味香)このつぶつぶした感じもいいなぁ。

高木)グレープフルーツの果肉を入れて、シェイクしていますので。

(扉が開く)

客B)こんばんは。チーズケーキ3ピース、持ち帰りで。

味香)(チーズケーキ⁉)

高木)いつもありがとうございます。少しお待ちくださいね。

味香)あの~、チーズケーキを販売されているんですか?

高木)お持ち帰りでも、店内でも召し上がれますよ。店内限定で、10月から3月までは「エスプレッソ・チーズケーキ」をお出ししています。アイリッシュ・コーヒーに合わせてレシピを考えました。

味香)そのエスプレッソ・チーズケーキとアイリッシュ・コーヒー、スプモーニの後にお願いします。もしかして、ご自身でつくられているとか?

高木)父と2人でお店を営んでいまして、お持ち帰りもできるレギュラーのチーズケーキは父からレシピを教わりました。もともと此処は珈琲専門店で、その頃からずっと手作りで焼き続けています。

味香)お店は長いんですか?

高木)珈琲専門店としてオープンしたのが1973年です。30年ほど前から、バーに業態変更をしました。

味香)家業を継がれたわけですね。

高木)たまたま実家の商売をしてみたら、天職かもしれないなぁと。継いだというより、好きなことをしていると思っています。アイリッシュ・コーヒーは、少々お時間を頂きますね。

<高木さんがカクテルメイキング。グラスに砂糖を入れて、コーヒーを注ぐ>

客A)〆に、シェリー系で濃い目のものをストレートで。

高木)ちょっと値が張りますが「グレングラント33年」、あとは……。

客A)グレングラントで。それから、チーズケーキを2ピースお土産に持って帰ります。

高木)かしこまりました。

<高木さんがカクテルメイキングの続き。アイリッシュ・ウイスキーを入れて、生クリームをフロートする>

高木)「アイリッシュ・コーヒー」お待たせいたしました。チーズケーキもお出ししますね。

 

味香)これはアイリッシュ・ウイスキー、ですよね?

高木)「ティーリング」というアイリッシュ・ウイスキーです。最近はアイリッシュも種類が増えてきました。

味香)いろいろなウイスキーが置いてありそう。

高木)スタンダードがあまりなくて、オールドボトルばかりになってしまいますが。イチローズモルトはご存知ですか?

味香)いえ、知らないです。

高木)埼玉県の秩父に蒸溜所があって、肥土伊知郎さんという方がウイスキーを造っています。蒸溜所が完成したのは10年くらい前で、まだ新しいですが肥土さんのウイスキーはずっと応援しているんですよ。

味香)今度、飲んでみますね。ウイスキーとチーズケーキの組み合わせ、気に入りました。

高木)乳脂肪分の高いデンマーク産のクリームチーズを使っていますので、濃厚でコクがありますね。4月から9月までは、ピスタチオのチーズケーキを焼いています。クリスマスシーズンには、レギュラーのチーズケーキをホールで予約されるお客さまも多いですよ。

味香)私もお土産に持ち帰ろうっと。何ピースにしようかな……。

Albion’s bar        高木智秀さん
東京都北区十条仲原2-11-21
03-3906-6700
18:00~02:00(日~00:00)
不定休
チャージ 540円、サービス料なし
席数 16
カクテル 970円~、ウイスキー 750円~(税込)

 

 

本日のお会計
スプモーニ 970円
アイリッシュ・コーヒー 1,290円
エスプレッソ・チーズケーキ 640円
チャージ 540円
計 3,440円

 

 

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