Vol.36 BAR Day Cocktail  佐藤健太郎さん

登場カクテル「マリエル」「ブルヴァーディア」

登場人物【味香】バー初心者の20代。好奇心が人一倍強く、次々にバーの扉を開けていく。お酒は強いほう。

佐藤健太郎さん(以下、佐藤)いらっしゃいませ。

味香)こんばんは。表のボトル、凄い数ですね。

佐藤)「バカルディ8」は昨年特によく出ましたね。空になったものを並べてみたら、150本くらいになりました。

味香)1種類をそんなに使うって、なかなかないですよね。

佐藤)メニューにも載せていますが、「マリエル」という僕のオリジナルカクテルに使います。

味香)ワールドトップ3って書いてある!

佐藤)バカルディレガシーは、大会当日だけでなく長い期間プロモーションをするカクテルコンペです。多くのバーテンダーやお客さまに支えられて世界に挑戦することができたので、本当に感謝しています。

味香)せっかくなので、「マリエル」をください。それから「戸塚ハム工房のソーセージ盛り」を。

佐藤)かしこまりました。

<佐藤さんがカクテルメイキング。ダーク・ラム(バカルディ8)、ココナッツ・ウォーター、フレッシュ・オレンジ・ジュース、蜂蜜、アブサンをシェイクして、カクテル・グラスに注ぐ。シナモン・パウダーをかける>

味香)このカクテル用にコースターを作られたんですね。

佐藤)いろいろな人に作って飲んで頂きたくて、レシピも記載しました。

味香)マリエルって、どういう意味ですか?

佐藤)キューバにある港町の名前で、アメリカとの国交回復に向けてキューバ国民の期待を担っている場所です。日本の港町・横浜もかつて大きな変革を遂げましたよね。この2つの町に共通点があることから、カクテル「ヨコハマ」をオマージュして創作しました。

味香)「ヨコハマ」は前に飲んだことがあります。美味しいですよね。

佐藤)オレンジ・ジュースやアブサンが入っていますが、あとはツイストしています。

味香)ツイスト?

佐藤)古くからあるクラシックカクテル、スタンダードカクテルにバーテンダーの個性を加えて作ることです。レシピの分量やデコレーションを変えたり、当時にはなかった新しい材料や技法を用いることも。ツイストには「ひねる」という意味がありますからね。アレンジ、オマージュ、リスペクトと、その人によって呼び方は変わります。当店ではフレーバードスピリッツを扱っているので、スタンダードカクテルのベースに使ったりしますが、これもツイストになりますね。カウンターに並んだバカルディのボトルもそうですし、バックバーにもフレーバードスピリッツはたくさんありますよ。

味香)さっきから気になっていました。フレーバーがついたスピリッツ、ってことですか?

佐藤)そうですね。例えばバカルディのバナナフレーバーでモヒートやダイキリ、ヴァン ゴッホ ウォッカのピーナッツバター&ジャムフレーバーでコスモポリタンをお作りしています。スミノフのキャラメルフレーバーで、ブラックルシアンやホワイトルシアンとか。

味香)うわぁ、面白そう。

佐藤)一時期より減りましたが、結構ユニークなフレーバーがありますね。……ソーセージ盛り、お待たせいたしました。手前からソーセージ、ロースハム、サラミ、ボロニアソーセージです。

味香)戸塚はすぐ近くでしたっけ?

佐藤)横浜駅からJRで10分くらいです。そういえば、ここのベーコンを使ったインフュージョン・バーボンもありますよ。バーボンにベーコンを浸け込んで、そのエキスを抽出して作った自家製です。

味香)ベーコンをバーボンに⁉

佐藤)最初は驚かれるかもしれませんが、とても相性が良い組み合わせです。

味香)それ、飲んでみたいです。

佐藤)やや強いカクテルでも宜しいですか?

味香)はい、大丈夫です。

<佐藤さんがカクテルメイキング。ベーコン・インフュージョン・バーボン、ドライ・ベルモット、カンパリをロック・グラスに入れてスワリングする。氷を加えて軽くステアし、カリカリベーコンを飾る>

佐藤)「ブルヴァーディア」というカクテルをツイストしました。本来はバーボン、スイート・ベルモット、カンパリで作るので、ネグローニのバーボン版ですね。

味香)ベーコンの香りが凄くしますね。

佐藤)添えたベーコンをかじりながら召し上がってくださいね。

味香)カリカリ、というかパリパリ! あと、ちょっと聞いていいですか? メニューにある「スモーク・カクテル」とか「カーボネイト・カクテル」って何ですか?

佐藤)スモーク・カクテルは薫香をつけたカクテルのことです。スモークマシンにスモークチップを入れて点火すると、ノズルから煙が出てくる仕組みになっていて、例えばアレキサンダーなどクリーム系のカクテルに合いますね。カーボネイト・カクテルは炭酸ガスを加えて弱発泡性にしたもので、カーボネイト・シェーカーという専用のツールがあります。瞬間的にエキスを抽出できるので、アニスを入れて「ヨコハマ」をつくることもありますよ。

味香)聞くだけじゃピンとこない……。これは飲むしかないですね!

BAR Day Cocktail            佐藤健太郎さん
神奈川県横浜市中区常盤町4-52 文乃家ビル4F
045-633-6308
18:00~03:00(金・土~04:00)
日曜休み(営業時あり)
チャージ 500円、サービス料なし
席数 16
カクテル 800円~、ウイスキー 800円~(税抜)

本日のお会計
マリエル 1,200円
ブルヴァーディア 1,200円
戸塚ハム工房のソーセージ盛り 1,200円
チャージ 500円
計 4,420円

※合計は税込価格です

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