Vol.55 Bar Conclave  坂本浩生さん

登場カクテル「和梨のジン・リッキー」「栗のホット・エッグ・ノッグ」

登場人物

【味香】バー初心者の20代。好奇心が人一倍強く、次々にバーの扉を開けていく。お酒は強いほう。

坂本浩生さん(以下、坂本)いらっしゃいませ。

味香)こんばんは。

坂本)お好きな席へどうぞ。

味香)看板を見ました。いろいろなフルーツカクテルがありますね。

坂本)巨峰、和梨、トンプソン(白ぶどう)、柿などをご用意しています。<メニューを差し出す>

味香)和梨にしてみようかな。ジン・リッキー、マティーニ、ダイキリ、モスコーミュール……すべて和梨を使ってスタンダードカクテルをアレンジしているってことですよね?

坂本)そうです。1杯目でしたらスッキリと飲めるジン・リッキー、もしくはすりおろした和梨のシャキシャキ感が味わえるモスコーミュールがお勧めです。

味香)ジン・リッキーをお願いします。

<坂本さんがカクテルメイキング。ジンと和梨をハンドブレンダーで撹拌する。ボストンシェーカーでシェイクし、漉しながら氷を入れたタンブラーに注ぐ。ソーダで満たして、軽くステアする>

味香)メニューにレモンサワーもあるんですね。

坂本)いま、ハイボールに次いでレモンサワーが流行っていますよね。レモンサワーは基本的に焼酎がベースですが、当店では自家製のリモンチェッロとレモンウォッカを使っています。洋酒を使ったバーならではの一杯を作ったら面白いかなと思いまして。

味香)私も最近、居酒屋でレモンサワーを頼むことが増えました。

坂本)焼酎にレモン・ジュースと甘味、炭酸を加えたものがレモンサワーです。「サワー」はスピリッツをベースに、レモン・ジュースと砂糖などで甘酸味を加えてつくるカクテルのスタイル。つまり、レモンサワーもカクテルなんですよ。

味香)そっか、そう考えるとカクテルですね。

坂本)さきほどのジン・リッキーも「リッキー」というカクテルのスタイルで、スピリッツにライムやレモンを搾ってソーダで満たしたものを指します。

味香)さっぱりしていて、美味しい。何かおつまみを頂こうかな。燻製は自家製ですか?

坂本)自宅で作っています。オリーブ、鱒、豆腐の味噌漬け、鴨ロース、鶏のササミ、カマンベールチーズ。ベーコンが好評なので召し上がって頂きたかったのですが、仕込み中で。あとは燻製したチーズとアンチョビのポテトサラダもあります。

味香)ポテサラ、いいですね。それをください。

客A)こんばんは~。

客B)この前は“TAMARIBA”(※)お疲れさまでした。レモンサワー、美味しかった!

客A)何杯くらい出たの?

坂本)2日間で300杯出ました。

客B)凄いなぁ。今日はベーコン、あります?

坂本)ごめんなさい、いま作っているところです。

客A)「Spicarbo」(※2)からハシゴして来たんだよ。

坂本)ありがとうございます。

客B)ウイスキーを飲みに行こう、ってね。テイスティングセットにしようかな。ちょっと考えます。

坂本)<味香の前に来る>お待たせいたしました。ポテトサラダです。

味香)改めてメニューを見てました。細かく書いてあってわかりやすいなぁって。

坂本)もともと僕は飲み手側だったので、最初の店をつくるときに入りやすいバーの条件を考えました。外から中が見えること、看板があっておおよその料金体系がわかること、そしてメニューがあること。「どういうものがお好みですか?」と言われても、うまく伝えられないことだってありますよね。バーテンダーに勧められるがままに飲んだとしても、本当にそれが欲しかったのかわからない。僕ひとりでまわしているので、話しかけるタイミングとかお客さまに気を遣わせてしまっているかもしれない。そういう負担を減らしたくて。見る、見ないはお客さまの自由ですし、メニューがあってもいいのかなと。もちろん、バーテンダーとの会話を楽しんで最高の一杯を決めたいというのも素敵だし、実際当店でもあります。ただ、すべての人がバーを上手に使えるわけではないので。

味香)確かに、入りやすいのって大事。

坂本)そう考えたのは、そちら側にいた時間が長かったからかもしれません。

味香)次は「栗のホット・エッグ・ノッグ」にします。

坂本)かしこまりました。

<坂本さんがカクテルメイキング。マロン・リキュール、アドヴォカート、牛乳、栗のペースト、ラムを鍋に入れて温め、耐熱グラスに注ぐ。ナツメグを振りかける>

味香)ん~、ホットカクテルが美味しい季節になりましたね。

坂本)紅茶のリキュール「ティフィン」をベースにしたチャイ風のカクテルもありますよ。

味香)ウイスキーの飲み比べも面白そう。

坂本)生産地域、蒸留所によって個性がありますからね。不定期で、100種類ほどのウイスキーが時間無制限で飲み放題の“Whisky Flight”も開催しています。

客B)そうそう、あれでいろいろなウイスキーを試せて楽しかったな。

客A)どれを飲むか迷っても、ウイスキープロフェッショナル(※3)の坂本さんにお任せすればいいし。

客B)気になったラベルを飲んでみるのもありだしね。

坂本)開催日は、Facebookで流しています。

味香)チェックしてみますね!

 

※ TAMARIBA

東京・狛江市で開催された「多摩川リバーサイドフェスティバル TAMARIBA 2018」のこと。

 

※2 Spicarbo

坂本さんが狛江市で経営する「Spicarbo BEER & GRILL」。クラフトビールと炭火焼きのお店。

 

※3 ウイスキープロフェッショナル

ウイスキー文化研究所認定の資格。

Bar Conclave      坂本浩生さん
神奈川県川崎市麻生区百合丘1-23-1 丸丘ビル202
044-954-6298
20:00~02:00(金・土・祝前日~04:00)
日曜日、祝日の月曜日休み
チャージ、サービス料なし
席数 12
カクテル 890円~、ウイスキー 750円~、ワイン 800円~、ビール 700円~(税込)

 

本日のお会計
和梨のジン・リッキー 1,100円
栗のホット・エッグ・ノッグ 1,000円
燻製クリームチーズとアンチョビのポテトサラダ 550円
計 2,650円

※合計は税込価格です

 

 

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