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続・バーへいこう Vol.11 Bar Brilliant  田村 誠さん

登場カクテル「アリエッタ」「ハマナスのカクテル」

登場人物

【味香】以前は広告代理店の営業だったが、バー好きが高じて酒場専門誌の編集に転職。以前に増して、いろいろなバーを巡るように。
【凛】味香が前に勤めていた職場の先輩。美味しい食事と音楽、バーが好きで、彼方此方で飲み歩いている。

 

味香)野毛は相変わらず活気があるなぁ~。<小路に入って、扉を開ける>

田村誠さん(以下、田村)いらっしゃいませ。

味香)こんばんは。

凛)……あれっ⁉

味香)凛さん! お久しぶりです。

凛)びっくりしたぁ。仕事で横浜に?

味香)そうなんです。終わったから、このあたりを回ろうかなって。凛さん、美味しそうなの飲んでますね。

凛)「栗の和ティーニ」。ラムベースで、ちょっと甘口のマティーニなの。この栗は自家製で、ラムとコーヒーシュガーで煮込んでいるんだって。

味香)カクテルピンに何が刺してあるのかと思ったら、栗かぁ。<メニューを見て>たくさんあって、迷っちゃいますね。

凛)フレッシュフルーツのカクテルだけでも、ざっと見て70種類くらい? 実際はもっとあるだろうし。

味香)北海道産アロニアのカクテル、シーベリー、ハスカップマティーニ、湘南産ヤマモモ……。ん? もみの木リキュールとローズマリー?

田村)ジンベースのさっぱりとしたカクテルです。

味香)それをお願いします。

―田村さんがカクテルメイキング―

田村)イタリア語でそよ風を表す「アリエッタ」という名前のオリジナルカクテルです。こちらが、もみの木リキュールの「アルザス リキュール・ド・サパン」で、もみの木の新芽を浸漬、圧搾して造られています。

味香)ジンは、ボタニスト?

田村)スコットランド・アイラ島のジンで、現地で採取した22種類のボタニカルが使われています。ボタニスト以外のジンですと、このカクテルは味わいのバランスが取れません。例えばウォッカなど、ほかのスピリッツに代えることもできないですね。

味香)ベースからカクテルのレシピを考えるんですか?

田村)今回の場合はカクテル名が先に決まっていて、次にもみの木リキュールを使おうと考えました。そよ風のイメージを出すためにアリーゼ ブルーとグレープフルーツ・ジュースを加えて、ヘザーはちみつのリキュールを少し。シロップではなく、リキュールでアクセントを付けました。

凛)田村さんは、ほかにはない組み合わせを考えてらっしゃいますよね。いろいろなコンペでご活躍されているから、常に創作アイデアが頭の中に入っていそう。

田村)いつか何かに使えるように、普段からメモをしています。「アリエッタ」は、家族がイタリアへ旅行した際に持ち帰ってきた言葉。お酒は一般的にあまり使われていないものを選ぶようにしていますが、ただ珍しいものをというのではなく、そこに意味があることが大事ですね。

味香)フルーツだと、柿はカクテルにするのが難しいと聞いたことがあります。

田村)水分が少ないからでしょうね。国産フルーツの繊細な味わいを活かしながら、美味しく仕上げるには工夫が必要です。ほかの素材といろいろ組み合わせて、フルーツが負けてしまわないパターンを作るようにしています。

凛)味香ちゃん、次は何を飲む? 私はアイリッシュコーヒーを。

味香)ハマナスのカクテルが気になるので、それにします。あと、ピクルスもください。

田村)かしこまりました。

―田村さんがカクテルメイキング―

味香)綺麗なピンク色。ハマナスの花も、濃いピンクですよね。

田村)花と砂糖を煮込んでジュースを作っています。出来立ては薄い色ですが、次第に濃くなってきます。<ピクルスを差し出す>

凛)味香ちゃん、野毛はたまに来るの?

味香)この通りの雰囲気が好きで。さっきも「末広」や「パパジョン」、「バジル」(※)を眺めながら散歩してきました。

凛)いずれも人気店だよね。近くのバー「グローリー」は知ってる?

味香)店名はよく聞きます。ただ、行ったことがないのでこの後行こうかなと。

凛)田村さんがこちらを開店される前に、10年以上勤めていたバーなの。隣のお客さんと肩が触れ合うくらいの距離でこじんまりとしているんだけど、妙に落ち着く場所で。お付き合いの長い常連さんもいらっしゃるでしょう?

田村)駆け出しの頃から数えると、25年以上のお客さまもいらっしゃいます。

味香)店名の由来は何ですか?

田村)グローリーは「栄光」、ブリリアントは「輝き」という意味があります。グローリーを卒業するとき、その名を汚さないようにという思いを込めました。

凛)オーナーの宮内誠さんは、横浜の名バーテンダーとして知られている存在。大倉山にもお店があるのよ。

味香)そちらも今度行ってみます。今日は、野毛ハシゴ酒。

凛)私もいま2軒目。楽しいよね、ハシゴするの。

味香)次のお店は一緒に行きましょうよ。

凛)いいね、行こっか。

味香)あと何軒行けるかな~?

 

※「末広」「パパジョン」「バジル」

「末広」は焼鳥屋、「パパジョン」はジャズと演歌の酒場、「バジル」はバル。

Bar Brilliant        田村 誠さん
神奈川県横浜市中区野毛町2-68
045-243-1311
19:00~03:00
日曜日休み
チャージ 300円、サービス料なし
席数 12
カクテル 1,400円~、ウイスキー 1,200円~(税込)

 

本日のお会計
アリエッタ 1,500円
ハマナスのカクテル 1,600円
自家製ピクルス 900円
チャージ 300円
計 4,300円

※合計は税込価格です

 

 

 

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