お酒の祭典「東京 インターナショナル バーショー」レポート

5月13日(土)から14日(日)にかけての2日間、東京ドームシティ プリズムホールで『東京 インターナショナル バーショー + ウイスキー エキスポ ジャパン 2017 ~バー サミット~』が開催されました。国内外からバーテンダーやバー愛好家が集う、酒類業界のビッグイベント。ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ビールなどさまざまなお酒が並ぶだけでなく、その愉しみかたや新しい情報を得ることができる年に一度の貴重な機会です。

 

出展企業は41社にのぼり、各ブースでバーテンダーによるパフォーマンスなど工夫を凝らした提案がされていました。メインステージでは、海外からのスペシャルゲストが語るバートレンドセミナーや座談会などを開催。特に、日本ジン協会によるジャパニーズジンの座談会に聴き入る観客の熱気は、いまのジンブームを窺わせました。1日目には「第1回 ラ・ヒターナ カクテル コンペティション」、2日目には「第5回 なでしこカップ」があり、ブースもステージも大盛況! それぞれ簡単にご紹介していきます。(パンフレット記載順、敬称略)

 

〇三陽物産株式会社〇

手前のバーボンウイスキー「ミクターズ」は、アメリカ最古の蒸留所。ドイツのハーブリキュール「ヴォーツェル・ペーター」、スコッチウイスキー「アンノック」「バルブレア」「オールド・プルトニー」「モンキー ショルダー」などが並びます。

こちらは、ウィリアム・グランツ&サン社による「ヘンドリックス ジン」。きゅうりとバラの花びらのエキスをブレンドした、華やかでフローラルなジンです。ジン・トニックにきゅうりスライスを添えて。

 

〇日和商事株式会社〇

「貴州茅台酒」は、日中国交回復の式典で両国首相が乾杯を交わした銘酒だとか。茅台酒(マオタイシュ)は白酒(パイチュウ)のひとつで、中国貴州省特産の高粱(カオリャン、モロコシ)を主な原料とした蒸留酒です。

 

〇立正コーポレーション株式会社〇

左から、ラムとフィリピン産マンゴーの果汁でつくられた「パラダイスマンゴーリキュール」、ウォッカとカラマンシーの果汁をブレンドした「マニラリキュール デ カラマンシー」、フィリピン産さとうきびからつくられた「ベリーオールドキャプテン ダークラム」です。

 

〇ペルノ・リカール・ジャパン株式会社〇

南スウェーデンのウルトラプレミアムウォッカ「アブソルート エリクス」。エリクスは、スウェーデン語でラグジュアリーという意味の“リクス”から名付けられたそう。アブソルートは南スウェーデン・オフスでつくられた冬小麦を原料にしていますが、エリクスはその中でもある農家によって生産されたものだけを使っています。

2月から新発売された「オルメカ アルトス」は、プラタとレポサドの2種類。どちらもマルガリータなどのカクテルベースに最適とのこと。「ハバナクラブ」は3年、7年、そしてシガーブランドのコイーバとのコラボ商品「ハバナクラブ ユニオン」が紹介されていました。

「モンキー 47」のブースでは、恵比寿で「Bar Tram」「Bar Trench」「Bar Triad」を経営する伊藤拓也さんがライブパフォーマンスを行っていました。その名のとおり、47種類のボタニカルでつくられたドイツのジンです。

 

〇チョーヤ梅酒〇

梅酒は「1年」と「3年」熟成、梅の実を1.5倍使用した「南高梅原酒 贅」の3種類、そのほかオー・ド・ヴィーの「ゴデ アンタークティカ」やアメリカンハードサイダー「2TOWNS CIDERHOUSE」が展示されていました。

 

〇ミリオン商事株式会社〇

スコットランド・スペイサイドのシングルモルト「グレンファークラス」は、数少ない家族経営の蒸留所です。10年、12年、15年、17年、21年と並びますが、中でも「105」がその減りかたから人気の模様。105はプルーフを指し、アルコール度数60%の力強いウイスキーです。

スペインのシェリーメーカー「エミリオ・ルスタウ」。さまざまなタイプのシェリーと、ベルモットが展示されていました。

 

〇スコッチモルト販売株式会社〇

スコティッシュ・クラフトビール「スペイ・バレー」は、2007年に誕生。ウイスキーと同じスペイサイドの水を使って造られているとか。

かつて実在した蒸留所の名を受け継ぎ、2011年に「ウルフバーン蒸留所」の再建が始まりました。スコットランド本土最北、狼が目印。

アメリカ・シカゴのコーヴァル蒸留所。原料にオーガニックのみを使用し、ウイスキーだけでなくジンやリキュールも人気です。

 

〇サントリースピリッツ株式会社〇

話題のジン「ROKU」が登場。桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子といった、日本ならではの6種のボタニカルを使っているそうです。7月4日(火)から新発売。

「ビーフィーター」と「ビーフィーター24」です。BEEF+EATER(牛肉を食べる人)の名のとおり、最近は「ジンと肉」=ジン・トニックも好評のようですね。

これ、ちょっとびっくりしました。「サイクルシェーカー」といって、日本に2台しかない特注品らしいです。ぐるぐる回すと、シェーカーが振られてカクテルができるようです。このときは「ストロベリー・バジル・スマッシュ」をつくっていました。

ビールもありますよ~。「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」。

 

〇マリー・ブリザール ワイン&スピリッツ〇

フランスのリキュールメーカーとして有名なマリー・ブリザール。手にされているのは、アプリコット・リキュールです。ボトルデザインが変更になったようですね。

 

〇株式会社信濃屋食品〇

都内と横浜に店舗展開する酒販店「信濃屋」。お酒好きならご存知かもしれません。ウイスキーのプライベートボトリングがずらり。

こちらは一押しの「フェルナンズ ザール ドライジン」です。ドイツで生まれた話題のジン!

 

〇リカーズハセガワ〇

東京駅八重洲地下街にあるリカーショップ。ウイスキーをはじめ、さまざまなお酒の試飲ができることで知られています。

2014年に蒸留を始めた新しい蒸留所「キュロ ディスティラリー」。使われていなかったチーズ工場を買い取って作られた蒸留所だそうで、フィンランド産ライ麦を100%使用したライ・ウイスキーとジンを生産しています。

 

〇ウイスキー文化研究所〇

ウイスキー評論家・土屋守さんが代表を務めるウイスキーの愛好家団体。土屋さんの著書やオリジナルボトル、ウイスキー専門誌『Whisky Galore』が並びます。

 

〇三和酒類株式会社〇

日本の新しいカクテルベーススピリッツ「WAPIRITS TUMUGI」は、大麦麹を原料に国産ボタニカルを加えてつくられています。「BUNTAN」「NEW OAK CASK STORAGE」といった商品も出ていました。

 

〇カミュ〇

家族経営のコニャックメーカーとして、最大手のカミュ社。VSOP、XOエレガンス、ボルドリーXO、イル・ド・レが並びます。

 

〇合同会社グローバルグロサリー〇

ドイツのジン「ジークフリート・ドライ・ジン」です。菩提樹の花など18種類のボタニカルを使用して、丁寧に少量生産されています。

 

〇バカルディ ジャパン 株式会社〇

先日「バカルディ レガシー グローバル カクテルコンペティション2017」で世界のトップ3に選ばれた、佐藤健太郎さんの創作カクテル「マリエル」のパフォーマンス。この時は世界大会前でした。今後のご活躍が楽しみですね。

宇都宮のバーから宮崎理彦さんが登場。ヒューマンビートボックスとフレアバーテンディングのセッション、凄く盛り上がりました!

 

〇レミーコアントロージャパン株式会社〇

ギリシア神話に登場するケンタウロスが由来のシンボルマーク「セントー」が目印のレミーマルタンは、コニャックメーカーとして有名ですね。バーテンダーさんがレミーマルタンを使ったカクテルを振舞っていました。

フランス産のホワイトキュラソー「コアントロー」です。「コアントロー ノワール」「コアントロー ブラッドオレンジ」も登場し、コアントロー・フィズとコアントロー・ルージュの試飲ができました。

スコットランド・アイラ島のブルイックラディ蒸留所がつくるクラフトジン「ボタニスト」。奥が昨年「ザ・ボタニスト フォーリッジドカクテル・コンペティション」で最優秀賞に輝いた鹿山博康さん、手前が昨年と一昨年続けてファイナリストになった杉浦聡さんです。

 

〇株式会社フードライナー〇

ベルタ社は1947年、ピエモンテ州ニッツァ・モンフェッラート村で創業しました。この素晴らしいグラッパを日本にもっと広めようと、京都の名店「Bar K6」などを営む西田稔さんが昨年に引き続きカウンターに立っていました。

 

〇リードオフジャパン株式会社〇

台湾・金車ウイスキー蒸溜所の「カバラン」です。2008年12月のリリースから、かなりラインナップが増えましたね。

1989年、米シアトルで生まれたフレーバーシロップ「ダ・ヴィンチグルメ」のブースでは、液体窒素を使った食べるカクテルが。

 

〇RSN Japan株式会社〇

ドイツのグラスウェアブランド「シュピゲラウ」と、クリスタルガラスを中心にさまざまなアイテムを創り出している「ナハトマン」のブースです。

 

〇ザ・スコッチ・モルト・ウィスキー・ソサエティ・ジャパン株式会社〇

スコットランド・エディンバラで設立されたウイスキー愛好家のための会員制組織「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ」の日本支部です。4月より、株式会社ウィスク・イーからザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ・ジャパン株式会社へ運営が変わりました。

 

〇ジャパンインサイト株式会社〇

英国最古のワイン商BBR社の「No.3 ロンドンドライジン」をはじめ、「ソビエスキー・ウォッカ」「マンチーノ・ヴェルモット」「ピンク・ピジョン バニラ・フレイバード・ラム」などが並んでいました。

 

〇株式会社ベンチャーウイスキー〇

毎年人だかりができる「イチローズモルト」のブースです。先日「秩父ウイスキー祭2017」が「ワールド・ウイスキー・アワード2017」のシングルカスクシングルモルトウイスキー部門において世界一に輝き、さらに注目度がアップ!

 

〇本坊酒造株式会社〇

駒ヶ岳や越百、岩井といったマルスウイスキーはもちろん、ジャパニーズジン「和美人」の存在が目立っていました。金柑・けせん(ニッケイ)の葉など鹿児島で収穫された9種のボタニカルが入っているそうです。

 

〇株式会社 武蔵屋〇

滋賀県大津市の国産ラム「ナインリーヴズ」、フィリピンのプレミアム・スモールバッチ・ラム「ドン・パパ」、スイスのアブサン「アルテミジア」、タスマニアのジン「マクヘンリー」などが並びます。いずれも個性的で気になるものばかりでした。

 

〇株式会社ウィスク・イー〇

こちらの注目は、やはり京都蒸溜所の「季の美 京都ドライジン」でしょうか。バーショーの記念ボトル「季の美 ネイビーストレングス」は通常の季の美と同じライススピリッツをベースに、11種類のボタニカルを蒸溜、ブレンド。54.5%のアルコール度数は、伝統的な英国のネイビーストレングスといわれるそうです。

舞妓さんとの記念撮影会もありました。

2004年、ロンドンで創業したフィーバーツリーは翌年にトニックウォーターを発売、瞬く間に人気商品となりました。フィーバーツリーとは、キナの木のこと。ジンジャービアやジンジャーエール、ソーダもあります。

スコットランドのクラフトブルワリー「ブリュードッグ」。六本木にオフィシャルバーもありますね。

 

〇キリンビール〇

リンゴ果実100%を発酵させたお酒「ハードシードル」のブースです。シードル、じわじわきてますよね~。イギリスやオーストラリアでは「サイダー」、アメリカでは「ハードサイダー」、スペインでは「シードラ」と呼ばれます。フランスは日本と同じく「シードル」。

4月に発売されたばかりの「キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend」です。マチュレーション(熟成)ピークを迎えた原酒を厳選しブレンドした、奥深い味わい。マスターブレンダーの田中城太氏が手掛けました。

「ケテル ワン」と「タンカレーナンバーテン」特設バーでは、バーテンダーさんのカクテルをゆっくり味わいながらお話ができるという素敵な空間が!

 

〇アサヒビール株式会社〇

注目は新商品の「ニッカ カフェジン」と「ニッカ カフェウオッカ」。共に連続式蒸溜機「カフェスチル」で蒸溜したカフェ蒸溜液がベース。ジンは山椒やゆずなどの和柑橘を使っているのでスパイシーで爽やか、ウォッカはコクがあり滑らかな口当たりが特長になっています。

トーマス・ウォー氏やケビン・ディードリッチ氏によるカクテルも振る舞われました。

ケンタッキー州最古の蒸溜所「ウッドフォードリザーブ」のブースでは、「グリーンティー・オールドファッションド」や「ミントジュレップ」が。

 

〇MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社〇

シングルモルトアンバサダーのボブさんによるタリスカーセミナー。スコットランド・スカイ島の蒸留所で生まれる力強いウイスキーです。黒胡椒をかけたスパイシーハイボールがお勧め。

ピーティーでスモーキーなアイラモルト「アードベッグ」蒸留所を堪能できるVRコーナー。面白いですね!

 

〇マルカイコーポレーション株式会社〇

イギリスのフォックス・フィッツジェラルド社「レスト&ビー・サンクフル」シリーズからマッカラン、スプリングバンク、オクトモアなど、フランスのディスティルリ・エ・ドメーヌ・ド・プロヴァンスから「アブサント 55」「グランド アブサント 69」などが並んでいました。

 

お酒以外にも「横浜燻製工房株式会社」などの食品やグラス、バーツール、葉巻などが出展。

 

「第1回 ラ・ヒターナ カクテル コンペティション」では大阪府大阪市「BAR Foce」京中武将さん、「第5回 なでしこカップ」では東京都港区「Bar Algernon Sinfonia」小栗絵里加さんがグランプリに輝きました!

来場者は2日間で延べ約11,200人でした。来年の開催も楽しみですね~!

 

 

 

 

 

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