カナダ・アルバータ州政府在日事務所主催クラフトスピリッツ試飲会レポート

2018年4月12日、カナダ・アルバータ州政府在日事務所主催クラフトスピリッツ試飲会が行われました。今回はアルバータ州エドモントンEdmontonにある3社が来日し、それぞれの製品についてプレゼンテーションが行われました。

HANSEN

4代目オーナーのSHAYNA  HANSEN女史とコンサルタントのTIFFANY  SUSTRIK女史が解説してくださいました。元々禁酒法時代から自家消費用アルコールをつくってきた歴史があり、数年前からシェーナ女史がご主人とともにムーンシャインを造り始めました。原料となる穀物はアルバータ州産で、従業員は3名。ウォッカやジン、リキュールのほか、ウイスキーも製造しています。ハイブリットスチルを所有しています。

BARN  OWL  VODKA 40%

ローカルな小麦を使用し、30回蒸留・3回濾過しているクリアなウォッカ。おじいさんの愛称に由来するフクロウのラベル。

TROUBLE  GIN 40%

上のウォッカをベースに12種類のボタニカル(ジュニパーベリー、ハイビスカスの花、ルバーブの根、オレンジやレモンのピール、コリアンダー、アンジェリカなど)を使用している。マイルドでフローラルな香りを楽しめるバランスの良いジン。

BARRELED  TROUBLE  GIN 42%

新しいスタイルのジンとして流行っている。上記のジンよりもジュニパーベリーを強めにして、3ヶ月バーボン樽にて熟成を行ったジン。ジンとウイスキーの中間のような味わいなので、ジンベースのほか、ウイスキーベースのカクテルに使っても楽しめる。

CHERRY  RYE  SPIRIT 15.5%

ブリティッシュコロンビア産のチェリーを使用。100%ライ・マッシュで無香料・無着色、砂糖と水のみを添加。

RING  OF  FIRE  CINNAMON  RYE  SPIRIT 25%

天然のシナモンとチリペッパーをミックスしたリキュール。

PURPLE  COW 17.4%

ウォッカにサスカトーン州でとれるブルーベリー似のSaskatoon Berryと、クリームを合わせたリキュール。女性に人気の商品。

 

現在、通常のジンが一番売れていますが、2020年3月に3年熟成となるライ100%のウイスキーが注目されています。蒸溜所にはショップとバーが併設されています。

TOKEN  BITTERS

トケン・ビターズは、化学エンジニアのキャム・オニール氏とバーオーナーであるジェイミー・シャティ氏、長年バーテンダーとして活躍しているキーナン・パスカル氏が2016年に設立したメーカー。今回はキーナン氏とジェイミー氏が解説してくださいました。

現在8種類のビターズを製造しており、ベースとなるスピリッツの製造はHANSEN蒸溜所に依頼しています。アルコール95%のムーンシャインに浸け込むことでフレーバーを抽出しています。原料のほとんどは地元農家のものを用い、化学物質や人工保存料などは使用していません。

RITCHIE CHERRY 42%

酸が強めの地元産サワーチェリーとシナモンを使用。マンハッタンに向いているか……。

STRATHCONA  ORANGE 42%

オレンジの外果皮と中果皮を使った柑橘フレーバーに、黒こしょうをアクセントとして使用。ボタニカルは袋に入れて2~3週間浸け込む。

CALDER  CHAI 42%

カルダモン、アニス、バニラ、クローブなどのスパイスを効かせたビターズ。クリスマスなど、ホットドリンクを楽しみたい時に。

WHYTE  LAVENDER 42%

フランス産ラベンダーとライムの葉を合わせたビターズ。ジンベースのカクテルに合う。

 

カクテルコンペを実施したり、若い人向けのクラブシーンなどで、カクテルをつくっている過程についても楽しんでもらいたいとの思いがあるそうです。

STRATHCONA  SPIRITS

ジンやウォッカをメインに製造している北米最小の蒸溜所と言われています。元々ライブ会場(70m²)だったところで、エドモントンでは一番古い蒸溜所です。40エーカーの植物園と実験的農地を有して、ここでジンの原料となる植物を育てています。従業員は5名。今回はCHELSEY  BELEC女史が解説してくださいました。

SINGLE  GRAIN  WHEAT  VODKA 40%

蒸溜所から20キロほどの農地で栽培されているハードレッドウィート・硬質赤小麦のみを使用し、ハイブリットスチルで20回蒸留している。バニラやクリームのようなフレーバーでまろやかな印象。

BADLAND  SEABERRY  GIN 44%

シーベリーはオレンジ色のベリーで、キュッとした酸味が特徴。エドモントン市内で容易に採れる。その他ジュニパーベリーなど10種類のボタニカルから造られる。バッドランドは地名で、恐竜が住んでいた荒涼とした土地。ここでジュニパーベリーが育つ。フルーティーでしっかりとボタニカルが主張しているが、全体的にマイルドな味わい。ネグローニのベースにおススメ。

BARREL  AGED  GIN 44%

アメリカンホワイトオークの新樽(通常の4分の1のサイズ・50ℓ程度か……)で2~3ヶ月熟成させたジン。スモーキー、オーキー、スパイシーなフレーバーが楽しめ、樽のニュアンスがよりしっかりと感じられる。マンハッタンのベースに使ってみても面白い。

「地元のモノを手造りで!」をモットーにしています。各ボトルのラベルにもこだわりがあり、メッセージが込められています。

 

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